†無法地帯†

□素直な身体
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―細く華奢な身体を後ろから抱き締め、美しい金糸に顔を埋めた。



「…不知火、何をしている?」


「こうするのが一番あったけーもん」



呆れたように風間が溜息をするのが伝わる。

この俺より身長が低い風間は、腕にすっぽりと収まってしまう。


しかも此処は、鬼の頭領の屋敷。

そこの頭領を庭先で見つけ、今に至る。



「…貴様は、薄着過ぎるから悪い。寒いなら中に入るぞ」



俺の腕を振り解こうとする風間を、更に強く抱き締め耳元で囁く。



「……それを誘ってるって云うんだぜ?風間」



その瞬間、華奢な身体はピクッと反応を示し少し赤くなった顔で、横目で睨みつけた。


「不知火っ!」


「はいはい、待ちきれないのは分かったからよ。早く暖をとろうぜ?」



軽々と風間の身体を持ち上げ、いきなりの浮遊感に不知火にしがみついてしまう。



「お、可愛いな風間」

「いいから降ろせっ!!」



やっと降ろされた先に、これまた準備良く布団が敷いてあり、そこに組み敷かれてしまった。



「……不知火、貴様は俺を鬼として抱くのか?風間千景として抱くのか?」


急に言い出した事に、驚きつつもその頬に優しく触れ答える。



「…俺は風間として抱く」



まるで告白のような言葉、質問した風間が可愛い過ぎて、口づけをした。



「しらっ…んっ…」


貪るように舌を絡め合い、徐々に着物を脱がしていく。

両脚を開かせ、そこに身体を挟んでしまえばもう閉じられず。
帯を解かれてしまえば、着物から素肌が出る。



何と妖艶な身体だろう。
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