ニオブン

□風邪に注意
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今日、仁王が学校に来なかった。
先生が言うには風邪らしい。

「(アイツが風邪ねぇ…)」

居なくなってから、初めて気づく事がある。ってよく言うけど、結構その通りもしんない。
いっっっつも鬱陶しく付きまとってくる仁王が居ないと、なんか落ち着かない。
…なんて、ぜってーアイツの前では言わねぇけど。

「(とりあえず、部活終わったら見舞いにでも行ってやるか。)」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ピンポーン

「におー、見舞いに来てやったぜぃ」

「おぉ、ブンちゃん。何しに来たん?」
「いやだから、見舞いに…」

「あぁ、今日は風邪ひいたって先生に言っといたんじゃな〜。忘れとった」

「…は?」

「ごめんブンちゃん。風邪は嘘なり。実は、朝寝坊しただけじゃ。」

「…はぁ?何それ何だそれ!?せっかく俺が、珍しく仁王が風邪ひいたって聞いて、最近暑かったり寒かったりするからアイツ大丈夫かなぁ?とか思っていっつも俺にベッタリ鬱陶しいくせに、居なくなるとなんか寂しくて落ち着かなくて、とにかくすぐに仁王に会いたかったけど、そんなの俺のキャラじゃねぇからこーして部活終わるまで待って、やっと部活終わって学校からダッシュで仁王に会いに来てやったのに風邪ひいてないって。何なの?馬鹿なの?死ぬの?」

「すっごい早さですっごい嬉しい事言ってくれるんじゃの。」

「は、はぁ?嬉しいとかキッモ!お前マゾ!?うわ引くわ。馬鹿キモうざ変態詐欺師ッッ!!」

「取り敢えず、立ち話もなんじゃから家入りんしゃい。あ、今日は泊まってくんじゃろ?」

「変態詐欺師ん家なんて泊まるかよぃ!襲われたらどーするんだy「ブンちゃんが食べたがってた[超高級スペシャルロールケーキ]買っといたのにのぅ。」
「泊まる。」



end。

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