ニオブン
□丸井兄弟
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「なぁ仁王、今日の帰り、仁王ん家行っていいか?」
授業中、急にブンちゃんが言ってきた。いつもは俺が行くのに。
自分から家に来るなんて珍しい。
「なんじゃブンちゃん、デレ期か?」
「ちげーよ。てか、俺にツンデレの要素ねぇし!」
「ブンちゃんは十分すぎるツンデレだと思うんじゃがのぅ萌える。」
「うざ」
「で、何で急に家に来るなんて言ったんじゃ?昼休みにヤったばっかなのに、もっかいシたいんk「あれはてめぇが無理矢理押し倒したんだろぃ!!そんなんじゃねぇよ!」
「じゃあ何でじゃ?」
「…朝、弟とケンカしたんだよぃ。」
「ぇ、あの五歳の弟と?!」
「ちげぇよ、八歳の方だ」
「あんま変わらんけど。てか、七歳年下の弟とケンカしたんか?」
「悪ぃかよ」
「悪いもなにも、倍近く生きとるんじゃし、我慢とか出来んのか?」
「だってアイツ、俺の楽しみにしてた、[超BIGプリン]食ったんだぜぃ!!」
「はぁ―ーーーーーーーーーーーーーっ。」
「溜め息長くね!?」
*帰り*
「失礼しまーす。」
「先に部屋行っときんしゃい。」
「へーい」
ガチャ ボフッ
部屋の戸を開けて即、ベッドにダイブ。
「(うわー、仁王の匂い。)」
とか、変態じみた事を考えてみる。
「なんじゃブンちゃん、誘っとるんか?」
「んなわけねーだろぃ!///」
「まったまたー、照れんでもええよ」
妖しく微笑みながら、ベッドから降りようとするブン太を無理矢理押し倒す。
「ばっ、ちょ、離せ!!」
「昼休みだけじゃ足りんかったんじゃろ?」
「足りた足りた!足りたから離しやがれっ!!」
プルルルル〜♪
ブン太の携帯が鳴った。
「電話っ!離せ!!…もしもし?」
「兄ちゃん!朝はごめんなさい!![超BIGプリン]買ってきたから帰ってきてよー。もう兄ちゃんの食べたりしないからぁ(泣。」
電話は弟からだった。
「俺も怒ってごめんな。今から帰るから、プリン一緒に食おうぜぃ!」
「うんっ!」
「あれ、俺は「とゆー訳で、じゃな仁王!!」
ドタドタ――
「え、あれ、俺は?」
end。