鋼の錬金術師

□銀時計
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"カチャッ"


ふたを開けると金属独特の澄んだ音が響く。


その下に刻まれているのは時ではなくエドの決意。


大事な物のはずなのに、この街の路地に落ちていたのを見たときは驚いた。


僕は特になにをする訳でもなく無意識にふたを開けたり閉めたりしながら空を見上げる。


「しょうがないなぁ。」


僕はひとりで呟いた。


エドがこの街にいることはわかっている。


明日、返しに行こう。







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