Novel

□なんてことのないある日の昼下がり
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なんてことのないある日の昼下がり

ソンモ「グァンス〜!グァンス〜!」

ソンモが大きな声で俺の名前を呼んでいる。

グァンス「リビングにいるよ〜!」

そう言い終わらないうちにリビングのドアが少しだけ開いた。

ソンモかな?なんて思ってドアを見ていたら

小さな隙間からソンモがヒョコっと顔を出した。

グァンス「ソンモ?どうした?」

そう言い終わらないうちにソンモが顔をひっこめてしまった。

ソンモが顔をだす様子はない…

俺はなんとなく読んでいた雑誌をソファーに置いた。
そしてドアまで足早に歩く
ソンモがいなくならないうちに…

ドアを開けると顔を少し赤くしたソンモがいた。

グァンス「ソンモ?どうした?」

ソンモ「ん?んっと…なんでもない!」

グァンス「ほんと?」

ソンモ「うっうん。」

グァンス「本当は?」

少しだけ強めに聞いてみる。

するとソンモは更に顔を赤くして俺を見上げた

上目遣い…たぶん無意識なんだろう

ソンモ「ほんとはね…あのね…」

グァンス「うん?」

ソンモ「えっと…グァンス…耳かして?」

そう言ってまた顔を赤くする。

俺はソンモが喋りやすい位置まで頭を動かす。

グァンス「で?どうした?」

ソンモ「あのね…僕…グァンスの顔が…見たく…なったの…」

そう言って見れて良かった!と笑うソンモ。

なんてことのないある日の昼下がり

だけど

ソンモが作ったんだ

なんてことのないある日の幸せな昼下がり
 

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