Short〜1Pのみの超短編集〜
□「愛、故に…。」
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会いたくても会えないなんてこと、付き合い始めたその日からわかっていたし。
ミノがいない寂しさを紛らわす為に、私も仕事に夢中になった。
そのかいあってか、同期の男どもより早く出世した。
どんどん仕事が楽しくなっていって気づいた時には、頭の中にミノの姿なんてほとんどなくなっていった。
でも、ふとした瞬間にミノの笑顔とか声とか仕草とか色々思い出してしまう。
わかってたことなのに…。
会えなくても平気だったハズなのに…。
"寂しい"
なんて私は言えない。
だって私はミノより、お姉さんだから。
ミノは強い私を好きになったんだから。
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