帝人受け
□好きな人
1ページ/1ページ
「帝人君、帝人君。大好き、愛してる」
なぜこの人は、アパートで勉強している僕の後ろに抱きついて僕への愛をささやいているのだろうか?
「ウザイです、ウザヤさん」
「ヒドイッ、俺の名前は臨也だよ。んもぅー
太郎さんがいじめるっ」
「ウザヤさん、甘楽さん口調で喋らないでください、キモイんで。あと、いい加減離れてください」
「俺は寒そうにしている帝人君を温めてあげているんだよ」
なんじゃ、その理由!
しかも、まだ後ろで愛をささやき続けているので、正直言ってうるさい。
「もう! 邪魔しないでくださいよ?」
邪魔しないでくださいよ、て許すことになるんじゃ……。
あぁ、なんでこんなおかしな人が僕の恋人なんだろう。
でも、こんなおかしな人が好きで愛し続けている僕もおかしいのかなぁ。
-END-