短編集
□池袋でデート
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街のどこかの公園の入り口付近に、一人の少年が携帯をいじりながら立っていた。
街中の若者の格好とは違い、おとなしめの格好をしている。
少年―――竜ヶ峰帝人の前に、一人の青年が現れた。
六条千影は胸をおどらせながら、池袋に来た。
足取り軽く、待ち合わせの公園に辿り着いた。
(ハニーと会うのは久しぶりだなァ。俺の可愛いハニーはどこかな、っと…)
キョロキョロと前方を見渡す。
千影の目に留まったのは、5〜6人の武器を持ったチンピラがいた。
誰かを取り囲んでいる。
千影は嫌な予感がした。
チンピラがいる所は、公園の入り口付近。
ちょうどハニーと呼ばれる人物―――竜ヶ峰帝人と待ち合わせをしていた所だ。
そして、千影は駆け出していた。