短編集
□糸色望と折原臨也
1ページ/1ページ
「絶望した!! 現代の情報社会に絶望した!!」
「何言ってるんですか、臨也さん。
あなた、情報屋ですよね……?」
すかさずツッコミを入れる。
唐突に何を言ってるんだろうか。
「う〜ん、俺がこういうと何かが終わるような気がする…」
「終わらさないでください……」
「でも『俺』が言ってるのに、不思議だよねぇ」
「……そうですね」
馬の嘶きが聞こえたかと思うと、セルティさんが現れた。
「あっ、セルティさんだ」
「きゃー、来・な・い・でーーー
とうとう私にも『旅立ち』のお知らせが伝えられた!!
最近の『旅立ち』を知らせる情報システムに絶望した!!」
『どうしたんだ!?』
「今、情緒不安定なんで気にしないでください。
そういえば……セルティさんは、何故ここに?」
『私も呼ばれたんだ。
これを言え、と』
「?」
『私の国でも『旅立ち』を知らせるシステムがあったよ。
一緒のキノコを食べた友達が『旅立ち』をしたら、
自分も『旅立ち』をするんだよ』
「「………」」
どよんど。
「日本って平和ですね…」
『平和ボケしてる日本人には分からないんだよっ』
るーるーるる♪
「………」
ツッコミする気力がなくなった帝人でした。
ボランティア活動しようと思いました。By帝人
-END-
声優さん繋がりということで…。