短編集

□三角関係A
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「セルティ」
『静雄か。どうしたんだ?暗い顔して』
「最近、ノミムシ野郎が竜ヶ峰とよく見かけんだけどよぉ……」

静雄の相談に乗ってあげた。

『そう落ち込むんじゃないぞ。そのうち、臨也もきっと…』
「ありがとな、セルティ。話したら楽になった」
『それは良かった。じゃあ気をつけるんだぞ』


「おや、セルティ」
『臨也か。今日は随分と疲れた顔をしてるな』
「池袋来れば毎回シズちゃんと鬼ごっこで疲れるよ。これじゃあ帝人君に会えないじゃないか。第一……」

臨也の一方的な静雄の愚痴と帝人の話を聞いた。

『…まぁ体調には気をつけろよ。そのうち帝人もきっと…』
「セルティがそう言うなんて驚いたなぁ、じゃあね」
『………』


「あっ、セルティさん」
『帝人か。どうしたんだ浮かない顔して』
「実はですね、静雄さんがずっと臨也さんの名前を出すんです。僕なんか眼中に無いのかなって……」

帝人の恋の相談にも応じた。

『……帝人は帝人だ。そのうち静雄もきっと…』
「セルティさん、話を聞いてくれてありがとうございました」
『いいよいいよ、たいしたことじゃないから』



『どうしよう!! どうしよう、新羅!! 私はすごいことにかかわってしまった!!』
「どうしたんだい、セルティ?」

「それはすごい三角関係だね。街が壊れそうだ」
『どうすればいいのだ?』
「まぁ放っておけばいいんじゃないかな?」
『?』
「変に手を出してよけい修羅場になっても困るからね」
『そうだな。無事を祈っておくよ』


-END-
歪んだ恋の物語……?

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