friend -フレンド-
□(白梅 雪子side)
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「あれ…??」
来た道……
どっちだっけ??
確かここを右だったような…。
「お嬢ちゃん?」
「ひッ…!?」
後ろを振り向くと、白髪のお年寄りが居た。
気配に気付かなかったから思わず嫌な声が…
「どうしたんだい、一人で」
「ぃ、行きたい場所が分からなくて…」
そう、分からないだけよ!
決して"迷子"じゃないんだから!
「迷子なのかい、」
「ぇ!?い、いや…」
「何処に行きたいんだい?おじさんだいたいの場所なら分かるよ」
「えっと……か、賢永史高校に…」
「あぁ、賢永史にか!ならばここから左に行って、ずっと真っ直ぐじゃよ」
「ぁ、ありがとうございます…」
結局、右じゃなかったんだ…