単品

□それは恋のはじまり
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日番谷くんが私の背を越してもう随分経つ…





























それは恋のはじまり













五月の下旬、まだ梅雨入りになるかならないかの不安定な時期に日番谷くんと外出することになった

お互いの非番がかさなるなんてまずないから少し遠出しようということになってさっきまで西流魂街のはずれにある伏見山にピクニックに行っていた




お天気はどんよりした曇り空だったけど久々の2人きりの時間に私の胸は高鳴るばかり






以前ならこんなにもどきどきしたりすることなかったのになぁ





日番谷くんにうまいと言ってもらえるだけですごく嬉しくて



その言葉だけで早起きした眠気も吹っ飛ぶように感じる




本当に私どうしちゃったんだろう?






それから暫く一緒にお弁当食べておしゃべりしてさぁ帰ろうとした途端雨が降ってきた


かなり酷い雨だったから急いで帰ろうと瞬歩を使ったけど1番近かった十番隊舎に戻ったときには全身ずぶぬれだった



「ひゃぁひどい雨だねぇ」

「全くだな、雛森俺の部屋のでよかったら貸すぞ?」


「え?」
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