贈り物

□貴方の側に居てもいいですか?
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あの苦しい事件から約半年後

私の傷は深かったが無事臓器回復ができ、意識もあることから明日から十二番隊もとい技術開発局以外の人との面会を許されることになった。
そして明日四番隊舎に移ることになるから早めに休むようにと言われたので今晩は月が昇りきる前に床についた。

















温かい…

額にかかるこの温かさは……


雛森がうっすらと目を開けると目の前にはなかなかお目にかかれない目をこれでもかと見開いた幼なじみの瞳が見れた。


「日番谷くん…」

日番谷くんは赤い顔を背けて言った。
「具合どうだ?」

「う、うん。もう平気だよ」

私は自分を刺してしまった日番谷くんに明るくなってもらおうと両腕で力瘤を作ってみせた。



「雛森、あの…「気にしてないよ」

私は日番谷くんの目を見て言った

でも日番谷くんはまた私の目をそらしてでも…とか言い出したから今度は日番谷くんの輪郭を両手で掴み無理やりこっちを向かせて大きな声で言い直した


「私が刀を向けてしまって謝った後日番谷くん何て言ったか覚える?「気にするな、もうちょい寝ろ」とか言ってたよ? 」














私、うっすらと涙目なんだけど気づかれてないかな?
きっと日番谷くんのことだから気づいてても気づいてないふりしてくれるよね


そんなことを考えながら日番谷くんを見つめ続けたんだけど日番谷くんは目を細めていつも私をバカにするような優しい声で…

「なんでお前が泣きそうなんだよ」


そう言った
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