連載小説
□日×雛S.S 第一話
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「とりあえず段ボールを部屋に運ばないと…え〜と階は確か…」
「12階の1217号室でございますよ」
桃は突然の声に驚いたがそれ以上に声をかけた青年にも驚いた
(シロちゃん!)
「えっ?」
桃の反応が余程面白かったのか青年はしばらく笑っていた
振り向くまで眉間に寄せられてた皺が消えてしまうほどに
青年は散々笑い倒した後青年はひとつ咳払いをして桃の元に跪いた
「本日から雛森桃さまのシークレットサービスを勤めさせていただきます、日番谷冬獅郎と申します」
「はぃ?シークレットサービス?」
「はい、遠方よりお越しの桃様には聞きなれない言葉でしょうがシークレットサービスとはボディーガードのことを意味しております」
遠方って…そりゃぁうちはこんな立派な学園に通えるような経済力も地位も何にもないですが?
馬鹿にされたことに腹を立てた桃の顔を見た冬獅郎は失言だったことに気づき
「勘違いをなさらないでください、遠方というのは田舎を指す言葉ではなくこのようなところまでよくお越しくださいました、という意味で使わさせていただいただけにございます」
「それに……」