連載小説
□日雛S.S第二話
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「けほっけほっあの、松本さん」
「いやだ、雛森ったら乱菊さんでいいわよ!」
「じゃぁ乱菊さん!あの、私と貴方は初対面だとおもうのですが?」
桃は自分の記憶には自信がある(というかこんなナイスバディーの外人さん一度見たら忘れられないと思う……)のか捲し立てるように言った
乱菊は一瞬だけ冬獅郎と目を合わせ一度だけ目を伏せてから桃と目線が合うくらいまで屈み
「ごめんごめん昨日冬獅郎から貴方が来るって聞いてねなんか知り合いに似てたから間違えちゃった♪じゃぁ改めて、私の名前は松本乱菊!恋次のシークレットサービスをやってるの、よろしくね♪」
先ほど見せた可愛らしい仕草とは打って変わって大人の女性らしい艶やかなウィンクをした
「あ、そうだったんですか!私そうとは知らずあんなこと言ってすみません」
ぺこりと頭を下げた
別に雛森が悪い訳じゃないのに…
「あ、いたいた乱菊さん!」
エレベーターから降りてきてまっすぐこちらに向かってくるガラの悪そうな男に桃は委縮してしまうが
「あぁ、大丈夫よ。あいつ見た目悪いけどただのヘタレだから♪仲良くなれるわよ」
「ちょっと待ってくださいよ乱菊さん!なんですかその情けない説明は……って雛森?」