単品
□それは恋のはじまり
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「本当どうしちゃったんだろう?私」
「何がだ」
「ふわぁ!日番谷くん!」
私が驚いて扉のほうを見ると(曇っていてよく分からないんだけど)声と姿から察して脱衣所に日番谷くんがいた
「お前今日おかしいぞ?どうしたんだよ、一体」
「うるさい!女の子が入浴してる最中にお風呂場に入ってきちゃだめでしょう!」
「阿呆か、今更何を恥ずかしがってんだよガキの頃だってよく…」
ばしゃぁ
私は日番谷くんの言葉を制止したくてついガラス扉にお湯をかけた
「おい、こら雛森!わざわざ風呂場に水撒き散らしに来たわけじゃねえだろうが」
「うるさい!私だって成長してるもん!」
「私、だって……」
わかってる、日番谷くんはただ子供の頃もよく一緒に入ったでしょ?って言いたかっただけだって
でも私には子供の頃と何にも変わらないんだな、お前はって言ってる幻聴のようなものが聞こえた気がした