殺つり人形

□悲劇
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『あーーーー、もう・・・・』

独り、飛行船に乗り込んで頭を抱えて呟く。

何時間しただろう?

何も考えずに飛行船の外を見ていたらいきなり飛行船の扉が開く。

乗り込んできたのは、テック、ネット、アース、カバネ、火炎と火炎に抱えられたクオリ。

「うおっ!こんなとこに居たのかよノア!!」

火炎が驚いたように言うが、最低までテンションが下がった俺は振り向きもしないで無視する。

テックが素早く飛行船のエンジンを付けて離陸の開始をする。

飛行船が風を巻き起こして数メートル浮き上がる。

「おい!!やべぇ!!
あいつらだ!!」

焦った声のネットに火炎がイラついた声で言う。

「チ・・・・
コームのやつしくじったのか!!」

火炎はテックに指示を飛ばす。

「テック!!もういい出せ!!」

「ラジャ!!」

そう言うとテックは飛行船の出力を上げて飛行船の高度を高くする。


飛び去る飛行船の窓越しにだえかの声が聴こえたような気がした。

「はぁ〜〜〜〜
どうすんだよ?失敗したぜ。」

火炎が疲れた声で話しかける。

それをまた無視する。

「・・・・・・・・・・」

いくら待っても帰ってこない返事にイラついた火炎がノアの肩をつかむ。

「おい!!」

ひたすら無視する。

キレた火炎がノアの肩を掴んで強制的に振り向かせる。

「なっ!!?」


振り向かせた火炎は驚愕を顔に浮かべる。
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