モノクロガール
□第2夜
1ページ/2ページ
――――――――――――――――――
――――――――――――――
――――――――――
――――――
――
《シ、シンクロ率は・・・・》
どうもコンニチハワ、凪沙です。
皆さんお元気ですか?
僕は、ハッキリ言って今とても元気じゃないです。
もっと言っちゃうと、気持ち悪くて吐きそうです。
車酔いではありません。風邪でもありません。
どちらかと言うと・・・へブラスカ酔いです。
略してH(へブラスカ)Y(酔い)
なんか、気持ち悪くて変なテンションです。
結構長い間H.Yなので、いつになったら解放されるの心配になってきました。
*
*
*
*
「で、へブくん。ナギサ君のシンクロ率は、どうなんだい?」
あれ?いつの間にか解放されてる・・・・
Σハッ!)これが世に言う記憶喪失って奴か!
《シ、シンクロ・・・率は、9…98%だ。》
「おぉ!また高くなってるよ。ナギサ君!」
『別に、興味無いよ・・・』
《つ、次にシンクロする時は・・・覚悟していた方がいい・・・臨界者になるだろう。》
『・・・予言は?』
《ナギサ・・・何回聞いても、予言は・・・変わらない・・・。ナギサ・・・お前は、
「光と闇の中立者」になるだろう》
ひかりとやみのちゅうりつしゃ。
頭の中で何回もこだまする。
「大丈夫かい?ナギサくん」
『別に・・・なんともないから帰る。』
そう言って、さっき来た道を足早に戻る。
あぁ、忌々しい。
この予言のせいで僕が今までどんな扱いを受けてきたか・・・・
へブラスカは悪くない。
それは、とっくの昔に分かっている。
けれどこの憎しみを抑えきれない。
あぁ、憎い。
何が?
あの忌々しい予言が。
あぁ、壊してしまいたい。
何を?
こんな、おぞましい僕を。
あぁ、復讐したい。
何に?
僕を化け物として扱った教団に。
『ッ!』
今僕は何を思った?
そんなことしても、無駄だと切り捨てたじゃないか。
もう、昔と違うんだ。
抑えろ。抑えろ。
僕は、深月 凪沙。
もう、1092じゃない。
感情制限=自己暗示
『もう、昔じゃないんだ・・・』