モノクロガール

□第2夜
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《シ、シンクロ率は・・・・》

どうもコンニチハワ、凪沙です。
皆さんお元気ですか?
僕は、ハッキリ言って今とても元気じゃないです。
もっと言っちゃうと、気持ち悪くて吐きそうです。
車酔いではありません。風邪でもありません。
どちらかと言うと・・・へブラスカ酔いです。
略してH(へブラスカ)Y(酔い)
なんか、気持ち悪くて変なテンションです。
結構長い間H.Yなので、いつになったら解放されるの心配になってきました。

       *
       *
       *
       *
「で、へブくん。ナギサ君のシンクロ率は、どうなんだい?」

あれ?いつの間にか解放されてる・・・・
Σハッ!)これが世に言う記憶喪失って奴か!

《シ、シンクロ・・・率は、9…98%だ。》

「おぉ!また高くなってるよ。ナギサ君!」

『別に、興味無いよ・・・』

《つ、次にシンクロする時は・・・覚悟していた方がいい・・・臨界者になるだろう。》

『・・・予言は?』

《ナギサ・・・何回聞いても、予言は・・・変わらない・・・。ナギサ・・・お前は、
「光と闇の中立者」になるだろう》

ひかりとやみのちゅうりつしゃ。
頭の中で何回もこだまする。

「大丈夫かい?ナギサくん」

『別に・・・なんともないから帰る。』

そう言って、さっき来た道を足早に戻る。


あぁ、忌々しい。
この予言のせいで僕が今までどんな扱いを受けてきたか・・・・
へブラスカは悪くない。
それは、とっくの昔に分かっている。
けれどこの憎しみを抑えきれない。






あぁ、憎い。

何が?

あの忌々しい予言が。

あぁ、壊してしまいたい。

何を?

こんな、おぞましい僕を。

あぁ、復讐したい。

何に?

僕を化け物として扱った教団に。



『ッ!』

今僕は何を思った?

そんなことしても、無駄だと切り捨てたじゃないか。

もう、昔と違うんだ。

抑えろ。抑えろ。

僕は、深月 凪沙。

もう、1092じゃない。




感情制限=自己暗示

『もう、昔じゃないんだ・・・』
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