モノクロガール
□第3夜
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『ふにゃぁ』
あー眠い。
昨日の、H(へブラスカ)Y(酔い)で上手く眠つけなった凪沙です。
あーホント眠い。
朝早くから刀振り回す音(神田がナギサの部屋の真下の森で鍛錬をするから)とか
あきらかに何かが壊れる音(隣の部屋のアレンが腕立て伏せに使用した椅子が破損する音)がして全然眠れなった。
まったく何なんだよ。
僕の睡眠妨害して楽しいかッ!
寝ぼけた頭で食堂に向かってたから危うく食堂を通りすぎる所だった。
『ジェリー、ぺペロンチーノを一口サイズで頂戴。』
「アラん!?ナギサ今日もカワイイわねー!
寝ぐせつけちゃってカワイイV」
『・・・ぺペロンチーノ。』
「んもうV焦らし上手なんだから。
はい、おまちどーんV」
いつものように、ぺペロンチーノを持って1番すいていて静かなユウの隣に座る。
『あーー眠い眠い眠い―』
「開口一番に言う事がそれか。」
机に突っ伏した僕にユウが呆れたように言う。
『だって眠いんだもん。』
机から起き上がって一口足らずのぺペロンチーノを食べ始める。
食べ始めてから数分後
僕たちのすぐ後ろに座った探索部隊のゴツイ人が追悼式を始めた。
おお、スゴイ!みるみるユウがイラついてるのが分かるよ!
ぱちん。
ついにユウの堪忍袋の緒が切れた。
「うるせーな」
「何だとコラァ!!」
以外と耳いいな、ゴツイ人。
「もういっぺん言ってみやがれああっ!!?」
「おい、やめろバズ!」
口でじゃなくて、力ずくで止めてよ。
僕にも被害が及びそうなんだけど。
「うるせーな」
あ、ユウ以外にいい子だ。
ちゃんともう一回言ってあげてる。
「メシ食ってる時に後ろでメソメソ死んだ奴らの追悼されちゃ味がマズくなるんだよ。」
「テメェ・・・それが殉職した同志に言うセリフか!!」
同志?
『・・・同志?それは、違うんじゃないかな?』
「なに!?」
『僕らは、同志が欲しいから此処に居る分けじゃ無いんだよ』
「ふざけん・・・」
『僕らは、此処で戦争をしているんだよ。
いつどこに敵がいるか分からないんだよ?
例えば、キミが伯爵側のスパイだったとする。そして、キミが殉職した。』
あれ?なんかみんな僕の事見てるんだけど・・・
『素直に悲しめるかい?
僕はキミのことを何も知らない。そして伯爵側のスパイかもしれない。僕たちにとってはキミが死んだ方がいいのかもしれない。
それを考えると自分の悲しみを人に押し付けて「一緒に悲しみましょう」は無いんじゃない?』
「うるせえ黙れ!
俺たち探索部隊は、お前らエクソシストの下で命懸けでサポートしてやってるのに・・・
それを・・・
それを・・・っ」
ダメだこの人なにも分かってないよ。
「女と一緒に居て・・・」
え?僕?関係無くない?
管(大有りだ。)
「その上メシがマズくなるだとーーーー!!」
アレ?この位置ヤバくない?
ゴツイ人のパンチ当たる位置なんだけど。
そう思った時には遅くて。
当たった瞬間に僕は机に叩きつけられた。
『・・・ッか、ハ』
う〜痛い背骨打った。
「おい、大丈夫か凪沙?」
『・・・大丈夫じゃない。けど、骨は折れてないよ。』
僕の無事を確認したユウは完全にキレていた。
ユウは、ゴツイ人の首を締めあげた。
「うぐっ」
「うぐっ」ってなんだよ!「うぐっ」て!
僕の方がもっと痛かったぞ!
「「サポートしてやってる」だ?」
ユウ・・・微妙に笑ってるのが怖いよ。
「違げーだろサポートしかできねェんだろ。
お前らはイノセンスに選ばれなかったハズレ者だ。」
あーあー、何か涙目何ですけど探索部隊の皆さん。
「げふっ」
ユウの手に力がこもっていっている。
「死ぬのがイヤなら出て行けよ。
お前一人分の命ぐらいいくらでも代わりは居る。そんなお前達が俺らに手ェ出すんじゃねーよ。お前らの代わりは居るが、俺たちは居ねェんだ」
逆に、キミたちは教団を辞められるけど僕らは出来ないってことだよ。
分かるかな?探索部隊の人達。
9月11日 修正