殺つり人形
□怒劇
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暗がりから音もなく現れた俺にウワラは驚きの声を上げる。
「ノエルさん!!」
『ウワラ大丈夫?』
俺は、ウワラの服に突き刺さったネイル弾を引っこ抜く。
次々と引き抜いてウワラが自由に動けるようにする。
自由になったウワラに指示を出す。
『ウワラは、石碑が出来たらすぐにバベルの塔に行ってクオリにこの事を報告する事。
ウワラがやられたってことは他にも倒されてる確率が高いからね。』
罠師とか。
「はい。
分かりました。」
ウワラは素直に頷くとさっそく石碑の作成にとりかかる。
俺は走って次の石碑に向かう。
ブランにノワール、テックが心配だ。
走っていると見知った気配に立ち止まる。
どうやら、あちらは気付いてないようだ。
最近カバネと一緒に何か企んでるアースの気配がした。
後もう一人いる。
だが知ってる気配だけど誰だか忘れた。
気配を消してアースがいる路地に近づく。
よく見ればあの特徴的な姿。
カバネだ。
いつもと少し違和感を感じるがよく分からないので放置。
それにしても何かを企んでる二人がそろってる事が気になる。
気配を消しきったままでアースの背後に立つと声をかける。
『ダメだよ〜、カバネ。
仕事をさぼっちゃ。』
声をかけた瞬間にアースが振り向き殺人者の腕を突きつける。