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□嘘つきな1日
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4月1日、午前10時。
フランは、先輩で、恋人でもあるベルの部屋に入り、いきなりこう言った。
「センパーイ」
「あ?何だよ。」
「ミー、アホのロン毛隊長に告白されたんで すけどー」
「へー、告白されたんd・・・・っは!?」
少しの間、沈黙が続く。
ベルは、フランの一言に、かなり動揺していた。
ついこの間、フランからの告白で、2人は付き合うことになった・・・はずなのだか。
「どーしたらいいと思いますかー?」
なぜここで自分に意見を求めるのか、と
ベルは考えた。
恋人がいるのであれば、相手にその場で断るのが普通だろう。
しかも、スクアーロだって、ベルとフランが付き合っているのは知っていたはず。
ベルが頭の中でグルグルと考えていると、隣でフランが言った。
「隊長、以外にマジっぽかったんですよね ー、どうしましょー。」
「お、お前さ....、俺の恋人...なんだよ な?」
あのカス鮫にフランを取られるかも...
と不安になりながら、ベルは尋ねた。
「はいー、そうでーす。でもー、隊長に告白されて、ちょっとイイかなーなんて。」
「ぇ......?」
ベルの前髪で隠れている瞳に、うっすらと涙がうかぶ。
「ベルセンパイ、ミー、スク隊長になんて
返事すればいいでしょーか?」