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□素直な王子様
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「フーラーンー」

「何ですかー?」

「だーい好き」




・・・・急にミーの部屋に入ってきたかと思えば、この一言。
いつものセンパイからは想像できない。


「え?ちょ、ベルセンパイ、どうしたんですかー?」

「どうしたも何もねーし♪」


するとベルは、フランに近寄り、ギュウっと抱きついた。
そして、フランの体に頭をスリスリと子猫のように寄せてくる。
そこでフランが気づいたのはかすかなお酒のニオイ。


「センパイ、もしかしてお酒飲みましたー?」

「うん、さっきねー、ボスと飲んできた」


ベルはお酒に強いが、[ボスと飲んできた]というなら話は別だ。
ヴァリアーのボス、ザンザスは、異様なまでにお酒に強く、彼に勝てるものは誰もいない。


センパイって、酔うと甘えん坊になるんですかねー?


「ねー、フラン。ちゅーして?」



なんだ、この可愛い生き物は。
しかも、[ちゅー]って....センパイ可愛すぎですよー


お望み通りに、フランはベルに軽くキスを落とす。チュウッっと可愛らしいリップ音が部屋に響く。

「そんなんじゃヤダ。」


....センパイ、誘ってるんですかねー?
ミー、もう我慢できませーん


フランは、ベルをベットに押し倒した。
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