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□嘘つきな1日
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また、10秒ほどの沈黙が続き、ベルが口を開いた。
「ぜってー、あいつのとこには行くな!!
カエルはずっと王子の傍にいろ!!」
これが、ベルの本音。
すると、フランがクスッと笑った。
「センパイ、ちゃんと言ってくれましたねー、嬉しいですー。」
「は?」
「すいませーん、センパイのこと、ちょっと試しちゃいました ー。隊長から告白されたなんて嘘ですー。」
「・・・てんめぇ―!!」
反射的に、ベルはナイフをさっとかまえる。
「今日はエイプリルフールですよー?どんな嘘をついても許してもらえる日・・・でしょー?」
ベルは、顔を真っ赤にさせた。
一国の王子である自分が、こんなに簡単に騙されるとは。しかも、恥ずかしいことまで言わせられ....
そんなベルの隣に、フランが近づいて、ゆっくりと顔を近づけてきた。
ちゅッ・・・っとリップ音をたて、優しいキスがおとされた。
「これは、ごめんなさいのキスですよー」
こんなことされたら、どんなことだって許してしまう。
「ミーは、ずーっとベルセンパイの傍にいますからー。」
「バーカ.....////」
―――――――――
「う゛ぉおおおい!なんで俺が巻き込まれてんだあっ!?」
「いやー、すいませんねー、たいちょー」
「しかもぉ、何だよ![あのカス鮫にフランを取られてしまうかも...]ってぇ!!」
「ベルセンパイに、[あのカス鮫]呼ばわりされるなんてねー。でも、スク隊長のおかで、ミーとセンパイの愛が強くなりましたよー。感謝しますー。」
「感謝されたくもねーぞぉおお!」
可愛そうなスクアーロ((カス鮫 でしたっw