one's first love.
□TWO.
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いつまでも***の走り去った方向を真田は見つめていた。
「あはは。真田 随分嫌われているね」
その背中に向かって幸村が可笑しいそうに言った。
「真田副部長…初日から転校生に怖がられるって…」
「プリッ」
「・・・ぶっ」
「ククッ…」
「柳達までも笑いおって!!」
真田の顔が恥ずかしさで真っ赤になった。
「だって凄すぎッス」
「それだけ威圧が強いって事じゃき。」
久しぶりにからかった真田の顔が夕日で隠れてしまうことに一同は少し残念がった。
その真田の顔を見て柳生は眼鏡を指先で軽く持ち上げた。
(解けました)
「ん?何かゆぅたか?柳生よ。」
「いえ、何でもありませんよ。仁王君」
「でも、可愛かったッスよね?」
はしゃぐ赤也の肩にブン太が手をかけた。
「おっ。そこは赤也に同意するぜぃ」
そう言い、ガムを膨らませた。
「なら俺も・・・」
ジャッカルが手を挙げた。
「・・・・・・。」
「「「いたの(ッスか)!?ジャッカル(先輩)!?」」」
「いたよ!!!」