長編(ゾロ寄り)

□そのM
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あぁ…まさか。


海軍が嗅ぎ付けた…


連中は動くのが早い。


くそっ


遅かれ早かれ時が来た。


出来れば。


いや絶対巻き込みたくはなかった。











こんな時


こんな時に


夢を思い出す。


血まみれの仲間


大切で大事で守りたい仲間



傷つけたくない。


夢と同じにさせたくない。


ならば…






『…私を連れてけ!!!』



こいつらが来た理由は分かる。


ならば…これしか無い。









「…ハァ…ユイ!!!」



『…ル、フィ?』



「次言ったらぶっ飛ばす!!」



『無理だ…私は…私は…』




「貴様らの手には余る物だ」



リーダー格の男が中心の船から顔をだす。



手に握られる刀。



ルフィの3倍はありそうな体。


ドスの低い声が響く。




「そいつが何か知ってんのか?」


黒い髭の間の唇がニヤリと笑う。



「そんなん知るか!!ユイはユイだ!!」



ルフィ…



「てめぇらに安々と渡さねぇ」



ゾロ…






あ…もう…



ただ涙が溢れた。



『私は…』



剣を握る。




「そいつは兵器だ。
力を欲し過ぎた者の末路。
いわば呪い。
強靭な力を貰う代わりに…」




『うるさい!!!』



もう違うのだ。

















ユイは切り掛かった。




男は軽く避けて次の瞬間。



ルフィに殴り掛かっていた。



何の抵抗も無しに飛ばされる。



「ルフィ!!」



「なにやってんだあの馬鹿!!」



『仲間に手を出すなぁ!!!』



ユイが叫ぶ



「おかしい…」




ナミが男の手を見る



「海楼石!!!」
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