長編(ゾロ寄り)

□そのM
3ページ/8ページ










男の握られた両手についている。



『ルフィ!!大丈…』



「大丈夫だ!!」



瓦礫を押しのけて起き上がる



そんな…



不利だ。









「大丈夫だ…」



今度はゾロが言う。




「任せとけ」



笑って見せるルフィ。












だけど。


なんでだ。


なんでぇ…


私なんか…


捨てれば楽だろ?










「ユイ。何隠してんかは知らねぇが…信じろ。俺達は…」









仲間だ








ゾロぉ…




「ユイ!!誰もあんたを渡さないわ!!」



ナミが振り向く。笑顔で




『ありがとう…』











一瞬。頬が緩んだ隙










『!!!』









ナミに向かって振り下ろされる刀。






「ナミさん!!逃げろ!!」



サンジが声を張り上げる





「え?」




理解出来ない様子。





間に合わない!!!






















傷付く


私のせいで


駄目だよ


誰も傷付かないで


死んでしまう


死なないで


誰も


大切なんだ。


やっと分かった。








守りたい。







この状況でこれしか…


今は頼れない…


弱いなぁ…



でもやっと本当の強さが分かったんだ。



だから…



使うよ



『ごめん…後よろしく。』



眼帯の紐を思いっ切り。



引っ張った。



『うゎぁぁぁぁ!!!』



記憶が途切れた。










.
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ