長編(ゾロ寄り)

□そのM
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同時に。





抱きしめる



『なんだ…くそっ離せ!!!』



ユイはしばらく暴れたがやがて静かになった





















『ゾロ…』



「よぉ…」


意識を戻した



両目を閉じてユイが呟く。
目の筋からボロボロ涙をこぼしながら…




『ごめっ…私…』



「いい夢見たか?」



『……う。うぇ…あっ…』

言葉にならない言葉を漏らした。


















「久しぶりに開眼したんでまだ意志が残っていたのか。
まぁ…いいでしょう。
来なさい。ユイ。」



「誰が渡すか!!!」



ルフィやサンジ達が男に殴りかかる。









ピンッ







「!!!!」






身体が動かない




これは





「ユイ!!!」




ゾロも自分の身体が動かない事に気が付いた。



ユイは立ち上がって右目に眼帯を結ぶ。



『ごめん…』



それしか言わず海軍の船へ歩いた。




「行くな!!!」




「無理でしょう。自分の仲間を傷付けて居られる訳ないですからねぇ」



男が笑う。




ぎりぎりと歯が鳴る。

ゾロが噛み締めた



「てめぇ!!!」




「行っちゃ駄目だ!!
ユイちゃん!!」




「行かせない」



ロビンが目を閉じる



「駄目だなぁ邪魔してもらっちゃぁ」



正義を背負う男はロビンの後ろに回り腕に海楼石をはめる



「ロビンちゃん!!」



サンジが動こうとするが糸が絡み身動き出来ない



「君の能力は厄介だからね」




『私は行くんだ。
今は逃げはしない。
その人達に手を出さないで欲しい』



ユイが男を睨む





「仕方ないなぁ。
大人しくついて来てくれるから今回は見逃そう。」






そう言ってユイに手錠をはめる。




「君には逃げられたら困るから」


『逃げるさ』



「どうかな」



『目的がある。
それまで死ねないよ』



ユイはとびっきりの笑顔で笑った












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