長編(ゾロ寄り)

□そのB
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夜が更けると皆 騒ぎ疲れて眠っていた。ユイは見つけた毛布をかけていき、終わるとジュース片手に星を眺めた。
三日月は淡い光で船を照らす。


『綺麗だ。』




しばらく甲板に座って
空を眺めていた。




ぼさりとユイ背中に
何かがかかる。

肩に触れると
それは毛布だった。
ユイが驚いて
後ろを振り返ると
ゾロがいた。




月明かりで見えるその顔は少し大人びている気がして。
なぜかユイの心臓が高鳴っていた。


「風邪ひくぞ」




その声にまた心臓が跳ねる。



『あ…ありがと』




「隣…いいか?」




『かまわない』

ゾロはユイの隣に座ると同じように空を仰いだ。





(言いたい事が沢山ある。
いっぱい…
いっぱいありすぎて…)



「ユイ…」




『!?…なんだ?』

突然名前を呼ばれて肩が跳ねる。しかしゾロはただ真っすぐ空を見て口を開く。



「なんで…」

『?』

「なんで海に出た。」
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