a key to the secret

□第四話
1ページ/6ページ









「えっと…、F、F…」













先程受付を行った時に、私はF組と告げられた




F組の席を見つけると、人が多く集まっていた


やはり殆どの人達は、中学からそのまま持ち上がりのばかりみたいで、既に仲良しグループが出来ている















「はぁ……、」














正直、私は少し人見知りだ




だから友達が出来るか、とても不安だ


それに仲良しグループの中に入っていったりするのは、もっと苦手…―





…けどまぁ、そんな事考えたって一緒か


プラスに考えよう、プラスに




友達なんて何時か出来るさっ!






そう考えながら、私は自分の番号の席を見つけ、席についた







そして式が始まった


式ってどうしてこうも長いのだろう……




暇なので、日吉や樺地や鳳と同じクラスかなと思って、周りを見渡したが、全然見つからない


周辺のクラスも見たが、全く分からない





皆特徴的だから直ぐに見つかると思ったが、こうも人が多いと見つからないものだ
















「…では次に、生徒会長からの挨拶です」















その瞬間、ホールが壊れるかと思う程の女性達の奇声が響き渡った




み……、耳が痛い……!
















「生徒会長の跡部景吾だ!」

















跡部様がそう一言口にすると「跡部様ぁ〜!」「カッコイイ〜!!」と言う声が、あちらこちらから聞こえてくる



生で跡部様を見ると、やっぱ格好良いな〜!





てか、なんか感動……!!















「おい、お前等、人生一度きりだ。自分がしたいと思う事があれば、それに向かって全力でやれ!以上だ」

















そう言うと、跡部様は足早に会場から出て行った

(あ、樺地発見。…てか、樺地会場から出ちゃ駄目じゃないの?)




たった一言だったので、先生達は動揺していた







流石跡部様だ…


先生達にも動じず、自分のしたい事だけをしている






それにさっきの一言は今の私にとって、凄く意味がある言葉だ


それに跡部様が言うと説得力がある





素直にあんな風に慣れたらいいなっと、素直に思った






次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ