a key to the secret
□第四話
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「えっと…、F、F…」
先程受付を行った時に、私はF組と告げられた
F組の席を見つけると、人が多く集まっていた
やはり殆どの人達は、中学からそのまま持ち上がりのばかりみたいで、既に仲良しグループが出来ている
「はぁ……、」
正直、私は少し人見知りだ
だから友達が出来るか、とても不安だ
それに仲良しグループの中に入っていったりするのは、もっと苦手…―
…けどまぁ、そんな事考えたって一緒か
プラスに考えよう、プラスに
友達なんて何時か出来るさっ!
そう考えながら、私は自分の番号の席を見つけ、席についた
そして式が始まった
式ってどうしてこうも長いのだろう……
暇なので、日吉や樺地や鳳と同じクラスかなと思って、周りを見渡したが、全然見つからない
周辺のクラスも見たが、全く分からない
皆特徴的だから直ぐに見つかると思ったが、こうも人が多いと見つからないものだ
「…では次に、生徒会長からの挨拶です」
その瞬間、ホールが壊れるかと思う程の女性達の奇声が響き渡った
み……、耳が痛い……!
「生徒会長の跡部景吾だ!」
跡部様がそう一言口にすると「跡部様ぁ〜!」「カッコイイ〜!!」と言う声が、あちらこちらから聞こえてくる
生で跡部様を見ると、やっぱ格好良いな〜!
てか、なんか感動……!!
「おい、お前等、人生一度きりだ。自分がしたいと思う事があれば、それに向かって全力でやれ!以上だ」
そう言うと、跡部様は足早に会場から出て行った
(あ、樺地発見。…てか、樺地会場から出ちゃ駄目じゃないの?)
たった一言だったので、先生達は動揺していた
流石跡部様だ…
先生達にも動じず、自分のしたい事だけをしている
それにさっきの一言は今の私にとって、凄く意味がある言葉だ
それに跡部様が言うと説得力がある
素直にあんな風に慣れたらいいなっと、素直に思った