a key to the secret

□第二九話
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私はあの後すぐに跡部さんに言われた通りに、氷帝メンバーに集まるように連絡をした






私も早く大広間に向かわないと!


確か、こっちだって行ってたよね…?





キョロキョロしながら歩いていると、前方に跡部さんの姿が見えた














「あ、跡部さんっ!」



「ちゃんとアイツ等に連絡したか?」



「はいっ!多分もうすぐ来ると思いますよ」



「そうか。じゃあお前はこれに目を通しておけ」













そう言って手渡されたのは、今日のスケジュール




え!?着いた早々練習するの!!?


しかもこの練習量…日吉が言った通り凄い練習量だ

(この前貰ったしおりよりか厳しくなってないか…?)













「でもどうしてこれを?」



「あぁ、スケジュールの事についてはお前から発表して貰う事にする。早く全員に顔を覚えて貰わねぇとな」



「えぇ!?皆の前で私が言うんですか!!?」














む、無理無理!!


ぜー…ったいに無理っ!





あんなイケメン軍団に一斉に見られたら、絶対に上がってしまう…!



考えただけで緊張してきちゃったよぉぉぉぉぉ〜…!!














「そう言ってるだろ。…ったく、しっかりしろよ、マネージャー」















”しっかりしろよ、マネージャー”…



マネージャー…―





そうだ…


私はこの合宿では、他校のマネージャーもしなくちゃいけないんだ





確かに私は氷帝のマネージャーだけど、他の学校の人達にも認められるようなマネージャーにならなきゃ駄目なんだ…


なのに、こんな事で駄々捏ねてたら認めてもらえる筈がないじゃない







私は此処に何の為に来たの…?



私はマネージャーになる為に、此処に来たんだ…っ!!














「はいっ!頑張ります!!」



「クス……あぁ、その意気だ」















そう言うと、私の頭をぐしゃぐしゃと撫でてきた






うわぁぁぁぁ!!


もう急に何なの!?





私、跡部様に子ども扱いされてないかい…?







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