Repeat×LOVE
□act.23
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「じゃ、じゃあ試合を開始します。両選手、コートに入って下さい」
「へ〜い。…じゃあ××、ちゃんとそこで見てろよ」
「え?ちょ、ちょっと赤…―!?」
私が赤也の突然の告白に戸惑っていると、一瞬わかくんと目が合った
その目は何処か冷たくて、そして同時に悲しそうな目をしていた……
「ワンセットマッチ、切原サービスプレイ!」
その言葉が聞こえた瞬間、二人の試合が始まった
「す…、凄い…」
いつも練習見てたけど、練習の時と全然違う…
以前からブンちゃん達の応援に行ったりしてたけど、ファンの人が多くてよく見えなかったし、マネージャーしてた時は仕事してて試合所じゃなかったからあまり見る事は出来ていなかった
試合になると、こんなにも気迫溢れるんだ…―
…けど赤也が私を好きだっただなんて、知らなかった
ずっと兄弟みたいに仲良しで、喧嘩したりじゃれ合ったりしてて…、赤也が私に思いを寄せているなんて全然思いもしなかった……―
「ゲーム切原!1−0」
そんな事を思っていると、いつの間にか赤也が1ゲームを先取していた
「へへ〜ん!どうだ、日吉?俺の実力は」
「……、」
そう言うと赤也は、わかくんを挑発するかのように妖しく微笑んでいた
けどわかくんはそんな事を気にせず、サーブを打ち込む
…が、まさかの連続サーブミス……―
どうしたんだろう…
さっきからわかくんの様子が可笑しい…―