鹿猫連載ーfirst loveー
□firstlove
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魔法学校ホグワーツ。
僕は、そこに向かう特急列車のコンパートメントにいた。
ー今日からホグワーツに通う。
そのことに僕はとても歓喜していた。
「セブ。見つけたっ」
「リリー」
幼なじみの、エバンス・リリー。
彼女は僕の隣に座った。
「私、車内を探険してたんだ!」
姿が見えなかった訳が分かった。
探険なんて、好奇心旺盛なリリーが如何にも行いそうだ。
「で、友達も何人が出来てね」
内向的な僕には、とても真似が出来ない。
友達と呼べる人間は、僕にはリリーだけだ。
ふとコンパートメントの扉がノックされた。