梶原景時連載
□振るうは正義か偽善か
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走り出した、までは良かった。
裸足だったの忘れてたわ!!
おもむろに走り出したものの、川で使った刀だけは握り締めていた。
でも靴を忘れてるとか、トンだお笑いじゃない!!
「さっぶ!!つめた!!さっぶさっぶ!!てか痛い!!!!」
走って走って、いい加減気も落ち着いた頃。
今度は足先の霜焼けに騒いでた。
「痛い…って事は、現実…なんだなぁ…」
ズビッ
涙をごまかしたのと代わりに出た鼻水を盛大にすする。
霜焼けた足がめちゃくちゃ痛い。これでもかってくらいね!
でもこれで確信しつつはあった。
夢に痛みはないもん。
確信したらしたでまた泣けてしまうけど…
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