SLAM DUNK

□目元で笑う
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あれから結局

未だに楓の笑顔が見れてない

ほんっと、無表情仮面なんだから!!



『ねぇ-楓-』

「なんだ…?」

『笑って-』

「またその話か…」

『…私といても楽しくないの?』

「…は?」

『だから、笑ってくれないの?』

「なんでそうなるんだ」

『だって…私といても笑ってくれないし…』

「そんなことはない」

『そうだよ!!じゃぁいつ笑うの!!』

「……自分じゃわからん」

『もうっ!!怒るよっ!!』

「なんでそんなことで怒るんだ…」

『だって……楓が…』

「おい、こっち向け」

『やだっ!!!!』








ひょぃ








『ちょっ!!!お姫様だっこするなぁ!!』

「お前がこっち向かないからだろ」

『やだやだっ!!恥ずかしいっ!!離してっ!!』

「別にオレの部屋なんだからいいだろ」

『やだっ!!誰もいなくてもやだっ!!』

「…そんなに恥ずかしいのか?」

『うるさ-いっ!!!』

「……そうか」

『わっ!!なにその笑みっ!!』

「お前が見たいって言ったんだろ」

『私が見たいのはそんなんじゃな-い!!』















その笑顔は



いたずらしてる子供みたいな笑顔だったけど







目元はちゃんと


優しく笑ってた









愛しいものを見るような目で










だけど


こんなのを望んでたんじゃないのにっ!!!







END

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