SLAM DUNK

□眼帯
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「流川くんのあの眼帯、
 他校の人と喧嘩して怪我したんでしょ?」

『そうみたい…全くアイツは…』

「なんか絡まれやすそうな顔してるもんね-」

『目つき悪いし背高いから目立つもんね…』

「しかもイケメンだしね-♪」

『そこ、関係ないから。
 ていうか別にイケメンじゃないし』

「そんなこと言ってると、
 あっという間に他の子にとられるぞ♪」

『なっ!!べ,別に
 私と楓はそんな仲じゃないしっ!!』

「いつまでも幼馴染って甘えてないでさ」

『あ-もうっ!!うっさいわっ!!』





















『あ、楓』

「なんだ、お前か…」

『なんだとは何よ!!また怪我したの!?』

「少し指を痛めただけだ」

『も-!!部活中くらい
 怪我しないようにしなさいよ!!』

「これくらい大丈夫だ」

『とか言いながら
 ちゃっかり保健室来てるくせに』

「マネージャーに行けって言われたから
 しょうがね-だろ」

『彩子さんに?
 彩子さんが手当てすればいいのに』

「いいから、やれ」

『そんな頼み方しかできないの?アンタ。
 しかも先生、今いないし』

「早く部活に戻るためだ」

『あっそ-ですかっ。
 ほら、やるからここ座って』







『で?目の怪我はどうなの』

「あ-…よくわからん」

『は?』

「あれから病院行ってないからわからん」

『ちょっと!!大丈夫なの!?
 交換したほういいんじゃない!?』

「知らん」

『も-!!
 たしかあったと思うから待ってて!!』







『あんたさぁ
 視力良い方見えなくしてどうすんのよ』

「別に困らん」

『なに言ってんの!!
 大事な部活中に怪我したくせに!!』

「生活に支障はない」

『あっそ-ですか。
 ほら、交換するからこっち向いてっ!!』

「…首いて-よ」

『いいからっ!!
 うわ-…まだ腫れてるね-…』

「…っつ…」

『あ!!ごめんね!!染みるよねっ!!
 大丈夫…??』




















あ、




顔、近い









睫毛、やっぱり長い
















ちゅ


















『………え……』

「近づいたお前が悪い」

『………なっ…!!!』

「あとは大丈夫だ」

『……ちょっ…!!!!』

「じゃ」

『……かっ!!!かえで-っ!!!!!!』













誰かにとられるどころか





わたしがとられてしまったみたい









ちくしょ-





やっぱムカツクわっ











END

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