NS小説

□泣かないで
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ピンポーン!


『誰だよ。こんな夜中に…』


ドアを開けたら泣いている翔さんが立っていた。


『翔さん?どうしたんですか?』


俺は意外な訪問客に驚いた。


ずっと泣いていてなかなか話そうとしないのでとにかくリビングに通して暖かいお茶を出した。


『何かあった?…潤くんと…』


そう、翔さんは潤くんと付き合っている。


そして俺はそんな翔さんをずっと好きだった。


「っ…」


やっぱなんかあったんですね。


『今日は朝まで付き合いますから。話したほうが楽になりますよ?』


ほら…そんなに泣かないで?


「っ…松潤が…もうお前なんていらないって…必要ないって…」


今にも壊れそうなぐらいか細い声でぽつりぽつりと話し出した。


『そう…ですか。』


俺は驚いた表情で翔さんを見つめた。


俺じゃダメ?


俺は弱いからそんなこと言えないけど…言いたい。


「しばらくさ恋なんてしたくないな。こんな辛い思いするならさ。」


ズキッ…


そんなこと言わないでくださいよ。


貴方のこと好きな人…いるんですから。


俺は貴方の笑顔が好きなんです。
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