Melancholy of Managers
□1話
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毬乃の場合
これから入学式だというのになんと私は絶賛迷子中。慣れない神奈川という土地まで二時間かけて電車で来た。学校の最寄り駅で降りた途端方向が分からなくなった。
あっ、立海の制服着た人発見!でもガム噛んでるよ。ガラ悪い人だったら嫌だな。でもそんなこと言ってる場合じゃない。道案内してもらわないと!
私は勇気を出して声かけてみた。
「すみません。私立海に行きたいんですけど、道が分からないんです。案内していただけませんか?」
?「いいぜぃ。お前新入生だろい。俺は丸井ブン太、シクヨロ!ちなみに二年生だぜ。」
親切そうな人で良かった。
「私は武田毬乃です。よろしくお願いします。」
私達は色々な話をしながら学校へ向かった。丸井先輩はテニス部に所属していることが分かった。自分のプレイは天才的だと思っているらしい。
「自分で天才的って言っちゃうんですか?」
丸「嘘だと思うなら練習見に来いよ。」
「では見に行きます。」
あと丸井先輩はお菓子が好きらしい。食べるだけじゃなくて、作ることもあるらしい。
「私もお菓子作りよくしますよ。」
丸「じゃあ今度作ってくれよ。」
「はい!」
丸「おっ、着いたぜぃ。」
「ありがとうございました。」
初日から親切な面白い先輩と話せてよかった。よし、これから始まる学校生活気合い入れていくぞ!