Melancholy of Managers
□5話
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菜摘「青学も氷帝もいい勝負だね。」
栞奈「うん。」
菜摘「ところであの人が例の跡部先輩だよね?そんなに嫌な人でもなさそうだけど。」
栞奈「今日はアウェイだからじゃない?いつもはもっとキツいもん。」
菜摘「確かにここは青学で、主導権は手塚先輩が握っているもんね。氷帝の人達も容赦なく走らされているし。」
栞奈「あははははー!まぁ、大会では敵同士だけど、普段は結構仲良さそうだよね。」
そして休憩時間は案の定…
乾「さあ、皆元気良く一杯行こう!」
乾汁タイムとなった。
向「あー!」
宍「だー!」
日「わー!」
芥「C!」
氷帝メンバーは次から次へと悲鳴を上げて気を失った。
あの跡部景吾はというと…
跡「…」
手「跡部よ、立ったまま尚君臨するのか?」
忍「君臨はしてへんやろ。単に気失っとるだけや。」
跡「ブハッ!」
「「「おー、立て直した。さすがキング!」」」
乾「まぁ、いいだろう。他に立て直しの出来る奴がいる確率3%」
桃「何張り合ってるんすか、乾先輩!?」
菊「皆、跡部に続くにゃ!」
「「「おー!!!」」」
栞奈「これはいったい何なのよ…」
菜摘「さあ、分からない…」
栞奈「まぁ、皆すぐに練習に戻るだろうから、私達はとりあえず仕事しましょう。」
菜摘「そうだね。」
こうして『乾汁による気絶我慢大会』が始まった。
?「さーて、あのヒヨコどもは仲良く練習しとるかのう。」
今喋ったのは青学テニス部の顧問である竜崎スミレ58歳である。
竜「年齢は言わんでいい!」
すみません…
?「うちのメンバーも合同練習を楽しみにしていましたから、きっと大暴れしているでしょう。」
今喋ったのは氷帝テニス部の監督である榊太郎43歳である。
二人が皆の元へ行くと…
「「ええええ〜!!」」
竜「なんじゃこの惨劇は!?」
なんと乾と不二以外全員気絶していた。あの跡部は立ったまま気絶して、まるでマネキンのようになっていた。
乾「皆無謀にも乾汁に挑み、敗れ去った敗者共です。」
菜摘「私達がついていながら本当にすみません!」
栞奈「仕事をして戻ってきたら、まさかこんなことになっていたなんて思ってもいませんでした。」
榊「君達のせいではないだろう?」
竜「乾、お前はいったい何をやっているんだい?」
乾「先生、もっと骨のある奴を連れてきて貰わないとこれでは張り合いがなさ過ぎる!」
榊「なんのだよ!!」
竜「ってかテニスの練習しろよー!!」
栞奈「はあ…」
菜摘「とんだ合同練習だったね…」