Melancholy of Managers

□9話
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栞奈の場合

跡「今日は生徒総会の打ち合わせだ。生徒会役員と各委員会代表者は集まってるか、アーン?」

はあ…めんどくさ!どうして私は部活も委員会も跡部先輩と一緒じゃないといけないの?

いい加減諦めろって感じだけど、やっぱり腑に落ちないなぁ。私の平和な学校生活は何処へ(泣)

跡「なんでテニス部の奴ばかりいるんだ?部活はどうした?」

忍「今日は休みにしたで。たまには休むことも大事やさかい。」

向「俺ら代表になったんだ。代表は委員長って決まりはねえし。」

日「俺は時期委員長ですけどね。」

跡「まぁ、いいか。じゃあ始めるぞ。」

忍「海外交流委員会の昨年の活動は交換留学やったで。ほんで今年はそれに加えて夏休みにどっかの国の中学生呼んで、ちょっとしたスポーツ大会やろ思てんねん。」

芥「校外活動委員会は去年はボランティアで老人ホームを訪問したC!今年は老人ホームと保育園を訪問する予定だC!」

向「運動活動委員会は去年に引き続き体育祭と球技大会とマラソン大会の運営をやるぜ。」

日「報道委員会は日頃の学校生活の様子を新聞にするのと、学校行事の宣伝を去年と同様やっていきます。」

以下省略

跡「続いて昨年度活動総括、今年度活動方針報告、今年度予算案を発表してくれ。」

昨年度活動総括を副会長、今年度活動方針報告を監査がやって、次はいよいよ会計やってる私の番になった。

「今年度の予算は主に設備の定期点検、氷帝シアターの修復、学校行事の費用に充てようと思います。」

跡「そうだな。誰かさんが氷帝シアターぶっ壊してくれたからな。」

向「マジで悪かったって!」

忍「お前どんだけ跳躍力あんねん!」

芥「頭から天井に突っ込んでて面白かったC!」

日「こんな人が先輩で恥ずかしい…」

跡「よし、打ち合わせ終わりだ。お前ら本番で噛むんじゃねえぞ。」

跡部先輩噛め!

跡「樺地、全て記録したか?」

樺「ウス」

凄い!一字一句逃さずに記録してる!さすが書記だなぁ。

跡「栞奈、一緒に帰るぞ。」

「なんでですか?」

跡「そりゃ俺様がそうしたいからだ。」

忍「せやけど栞奈は乗り気やないやろ。っちゅうことで俺と帰らへんか?」

「どちらと帰るのも乗り気ではありません。」

芥「跡部と忍足フられたC!ねえ俺は?岳人もいるよ。」

「良いですよ。3人で帰りましょう。」

跡「アーン?(怒)」

忍「なんでやねん!?(泣)」

ということで私は芥川先輩と向日先輩と帰ることになった。

向「あー、やっと終わったぜ!」

芥「まぁ、跡部からのダメ出しが特になくて良かったC!」

「ですよねー!今日はいつもほどはムカつきませんでした。」

向「俺は氷帝シアターぶっ壊したこと言われたけどな。」

「普通壊さないですよ。向日先輩って天井突き破るほど高く飛ぶんですね。」

向「俺の最終目標は空を飛ぶことだからな!」

「そうですか。なるべく室内では飛ばない方が良いですよ。」

向「そうだな。学校じゃないとこだったら弁償だったかもしれねえし。」

芥「弁償は勘弁だよねー!それにしてもさっきの跡部と忍足の顔面白かったC!」

向「だよな!いつもカッコつけてるからざまあみろって感じだったぜ!」

「2人共跡部先輩と忍足先輩が嫌いなんですか?」

向「嫌いではねえけど、なんかウザいよなぁ。」

芥「そうそう!てか栞奈ちゃんの方が跡部と忍足苦手そうだけど?」

「確かにそうですね。跡部先輩はいつも上から目線ですし、忍足先輩は何を考えているのかよくわからないので。」

向「侑士のポーカーフェイスはホント何考えてんのかわかんねえよなぁ。」

芥「でもさ跡部と忍足って栞奈ちゃんのこと好きなのかな?」

「えっ?忍足先輩は分かりませんけど、跡部先輩はあり得ないですよ!あれだけ私に対して横暴なんですよ!」

向「でも跡部って嫌いな奴は突き離すタイプだと思うから、栞奈のこと気に入ってんじゃね?」

「うーん、パシるのにちょうど良いとかかもしれないですよ。」

芥「まぁ、俺たちは栞奈ちゃんの味方だからさ、何かあったら相談してよ!」

向「力になるぜ!」

「ありがとうございます。あっ、私こっちなのでさようなら!」

向「おう!」

芥「バイバイ!また明日ね!」

向「なぁジロー、お前栞奈のこと好きだろ?」

芥「好きだC!岳人もだよねー!」

向「ああ///」

芥「日吉も栞奈ちゃん好きそうだし、ライバル多いなー!まぁ、岳人には負けないC!」

向「俺だってお前には、つーか誰にも負けねえよ!」

私と分かれてから芥川先輩と向日先輩が対抗心を燃やしていたなんて、私は知る由もなかった。
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