Melancholy of Managers
□9話
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毬乃の場合
今日は風紀委員会の集まり。
真「1年の遅刻と身だしなみの悪さが目立っているから徹底しないとな。」
委員長の真田先輩が1年生を指摘した。正直2、3年生もあまり良くない気がするけど。
「私達が手本にならなければならないですね。まずは2、3年生から改善させましょう。」
柳生「私も毬乃さんと同意見です。」
真「そうだな。情けないことに我がテニス部が結構酷いから、彼奴らは要注意だな。よし、今週は普段より風紀チェックを厳しく行うぞ。」
今週は張り切って行くよ!皆覚悟しなさいね!
翌朝
早速私は真田先輩と門立ち。真田先輩はすぐ怒鳴るからちょっと嫌だなぁ。
真「貴様、挨拶をしっかりせんか!全くたるんどる!」
生徒「ヒイイ、すみませんでした!」
あらあら、あの男子生徒怯えて逃げちゃったよ。
「真田先輩、脅すのは逆効果ですよ。まず優しく語りかけて、何がいけなくて、どう改善すべきかをきちんと言わないと駄目ですよ。」
真「そうか。ではそうしてみよう。」
いつも柳先輩に言われているじゃない。本当に真田先輩って自分を曲げないなぁ。まぁ私も頑固って言われるけど、真田先輩は少しは自分を変えるべきだよね。
真「今日は朝練だというのに仁王と赤也がまだ来ていないな!全くたるんどる!」
ゆるすぎるのも問題だよね。
真「コラァ!制服を正しく着用せんか!」
生徒「ヒイイ、ごめんなさい!」
またやったよ…
「真田先輩、門立ちは私に任せて部活に行ってください。」
真「だがしかし「行ってください(黒)」うむ分かった!」
はっ、つい黒い部分が出ちゃった。真田先輩を相手にすると黒くなる幸村先輩の気持ちが分かるかも。でも幸村先輩はいつも黒いか。
幸「俺が黒いだって?」
「幸村先輩何故ここに!?」
幸「真田が門立ちのはずなのに部活に来たから、気になって来たんだ。」
「そうですか。真田先輩はすぐに怒鳴るので生徒達が怯えるんですよ。だから部活に行かせました。」
幸「なるほどね。普段から怒鳴らないように言っているのに、本当に人の話聞かないね。」
すると…
切「痛いです、仁王先輩!」
仁「ククッ、お前さんはホントからかいがいがあるのう。」
仁王先輩が赤也の髪の毛を引っ張りながら来た。
幸「君たち、今日は朝練なんだけど。大分遅刻したよね。」
2人「げっ!」
幸「げっ、じゃねえよ!」
幸村先輩口調変わってます!そして目が恐ろしゅうございます!
幸「毬乃、門立ち頑張ってね。さあ、2人とも今から扱くよ。」
自業自得だけど、さすがに幸村先輩怖すぎる。あの方には絶対に逆らってはいけないよね。
そして朝礼と1限の間の5分休みにて
切「痛てて、幸村先輩ドSすぎるぜ。」
「お疲れ様。まぁ、これからは遅刻に気をつけることね。」
切「頭では分かってんだけど、朝起きれねえんだよ。」
「どうせ夜遅くまでゲームやってるんでしょ?少しでも早く寝るようにしなよ。」
切「そうだな。頑張ってみるわー。」
果たして実行するのかね?
そして一週間が過ぎて、身だしなみや挨拶や遅刻は大分改善された。
真「しかし、我がテニス部は完全に改善されていないぞ。全くたるんどる!」
幸「原因は真田だよ。」
真「幸村、何を言っておる?」
幸「ただ怒鳴るだけでは駄目なんだよ。他の風紀委員の人はちゃんと指導しているようだったけど、君はひたすら怒鳴り散らしていたからね。」
相変わらずお説教されているなぁ。
幸「とりあえず部活に戻っていいよ。丸井、仁王、赤也は俺に任せて。」
真「うむ分かった。」
幸「丸井、仁王、赤也ちょっといいかい?」
3人「いいですとも!」
部活終了後
丸「グラウンドめっちゃ走らされたぜぃ!」
切「あー、疲れた!」
仁「説教された挙句グラウンド100周させられたぜよ。
「どうして説教されたんですか?」
丸「俺は菓子の食い過ぎで腹がたるんでるからだぜぃ。」
切「俺は遅刻と英語のテストの出来の悪さのせいだな。」
仁「俺は団体行動を乱しているからじゃき。」
「皆さん、ちゃんと改善しましょうね!」
丸「毬乃がそういうなら、少しは菓子控えようかな。」
切「俺も色々気をつけなきゃな!」
仁「プリッ」
テニス部の風紀の乱れが改善されますように!