Melancholy of Managers

□9話
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京香の場合

金「小春と〜」

一「ユウジの〜」

金、一「お笑いタイム!!」

今は昼休みの放送中や!ウチは今週謙也先輩と当番なんやけど、四天宝寺一のお笑いコンビがだいたいやってくれるから、ホンマ楽チンやわぁ!

ならここにおる意味あらへんって?いやBGM流さなあかんから放送委員かて必要やで!

CDをセットして、ポチッとな!

♪♪♪〜

謙「アホか!こない悲しい感じのクラシック合わへんやろ!」

「ギャー、間違えました!」

一「何してんねん…」

金「まあまあ、笑いは取れたやろから結果オーライやで!」

謙「せやな。笑かしたモン勝ちやからな!」

「でもBGMかけ直しますね。」

一「ほな仕切り直しや。」

今度こそM-1グランプリとかで使われる曲流したで。

金「ええ気付いたらもう5月。5月ってなんかやる気が起きへんよなぁ。」

五月病の話になったみたいやなぁ。

金「そんで、ももちゃんがお嫁に来たんや。」

一「それ五月みどりやろ!五月病の話どっかいってもうたやないか!もうええわ!」

金、一「ありがとうございました!」

「ふう、無事に放送終わった!」

謙「お前は喋ってへんやろ!」

金「まあまあ、ええやないの!そないにキツく言うたら京香ちゃんが傷付いてまうで。」

謙「なっ!」

「小春先輩、謙也先輩がウチをイジメます!」

金「かわいそうに〜」

一「小春、浮気か!?」

謙「俺イジメてへんし…」

あははは、めっちゃオモロい!先輩たちとコントするのホンマ楽しいわぁ!

教室到着!同じクラスの財前くんに今日の放送のこと聞こうっと!

「財前くん、今日の放送どうやった?」

財「先輩たちの漫才相変わらずつまらんわぁ。」

「えっ!?」

財「つーか今日の漫才1年の時に聞いたんやけど。」

「そうなん?」

財「ちょうど1年前に俺テニス部に勧誘されてたんやけど、先輩たちが俺を笑かそうと必死で色々やってたんや。」

「で笑ったん?」

財「笑う訳ないやろ。」

「さよか…」

財前くんてホンマ東京出身のウチより笑いに疎いんやなぁ。

財「せやけど漫才始まるっちゅうのに悲しげなクラシックかかった時は吹き出してもうたわ。」

「アハハ…めっちゃ恥ずかしかったで…」

財「さすがいつもドジってるだけあるわぁ。」

「いつもやない!」

キーンコーンカーンコーン

おっと、チャイム鳴ってもうた。次の授業古典やから寝そうや。

財「ほな、おやすみ〜」

「なんでやねん!」

堂々と居眠り宣言しよったな!さすがやわ。

すっ飛ばして金曜日の放送にて

謙「ショートコント、ラブレター!」

「ウチラブレター書いたんや。先輩、おかしな所あったら訂正してください。」

謙「ええで!」

「私はあなたが好き過ぎて、それはもう毎日後をつけ回しているほどです。どうか私と付き合ってくれません?」

謙「怖っ!ストーカーやないか!んなラブレター誰が書くねん?」

「そうですか?ストレートでええと思うんやけど。」

謙「もっと相手が喜ぶこと書けや!」

「ほならこっちはどうですか?これは呪いのラブレターです。一週間以内に良い返事をしないとあなたは不幸になります。」

謙「なんでやねん!強制的にオッケーせざるを得ないやないか!まずそれ書いた奴病んどるやん!」

「これも駄目ですか?ほならこれはどうやろ?」

謙「まだあるんかい…」

「嗚呼、君は素晴らしい!君の存在はまるで太陽のようだ。君の唇はまるで薔薇のようだ。君の瞳が美しすぎて直視できない。君の声は聴いていて心地が良い。」

謙「おい!めっちゃ恥ずいで!///」

「そうですか?愛が伝わると思ったんですけど。」

謙「まともなラブレターはないんか!もうええわ!」

2人「ありがとうございました!」

小春先輩に金曜日に謙也先輩とショートコントやるよう言われてめっちゃ戸惑ったんやけど、白石先輩にネタ作ってもろて、本番もどうにか上手くできて良かったわぁ。

放課後

千「今日の昼のコント面白かったばい。」

「ありがとうございます。ウケたみたいで良かったです。」

千「最後のポエムみたいな奴は恥ずかしかね。あれ自分で考えたと?」

「白石先輩です。ウチもあれはさすがに恥ずかしかったですよ!」

千(白石の奴、京香に向けて書いたに決まってるばい。)

「白石先輩にドン引きしましたか?」

千「いや、驚いただけばい。」

一「小春、お前は俺だけの太陽やでー!」

金「いやん、ユウくんてば大胆♡」

早速やっとるがな…

白「京香、今日の放送上手くいったみたいやなぁ!」

「ネタ作りありがとうございました!とても面白かったです!」

白「そら良かったわぁ!」

「でも、最後の詩は恥ずかしかったです!」

白「さよか?愛を伝えるええ詩やないか!」

「確かに愛はたっぷり伝わりそうですけど、やっぱり恥ずかしいですよ!」

白「まぁ、俺は実際告るとなったら、手紙なんかやなく直接会って、ストレートに好きだけ言うつもりやから安心せい。」

「そうですか。」

なんでウチが安心せなあかんの?

千「白石、そろそろ部活始めた方がよか。」

白「せやな。」

千歳先輩が不機嫌そうやけど、なんかあったんかいな?

それに千歳先輩に話しかけられて、白石先輩まで不機嫌そうになったわぁ。

財「フッ」

「ちょっ、なんやねん!?」

ウチを横切った財前くんが鼻で笑いよった。

金「なんだか面白くなりそうやわ〜♪」

一「小春〜、置いてかんといて!」

遠「なあなあ、何が面白くなりそうなん?」

石「金太郎はんにとってはつまらんことや。」

遠「えー、銀のケチ!」

石(いちいちケチ呼ばわりせんといて…)

謙「でも金ちゃんもさりげなく勝ちに行きそうやなぁ…」

なんやねん?最近皆の考えてることが分からへん。
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