Melancholy of Managers
□3話
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菜摘の場合
手「桃城、部活中喋ったな。グラウンド100周!」
桃「ひえー、スンマセン!」
「本当に100周も走らされるんですか?」
不「手塚は容赦ないからね。」
「私はさすがに走らされませんよね?」
?「手塚が女子に甘い確率100%」
不「乾が確率出さなくてもそんなの見てれば分かるよ。」
乾「…」
不二先輩キツいな。先輩落ち込んじゃったよ。えっと落ち込んでいる先輩の名前は確か乾貞治だったかな。
?「桃城の野郎サボるのが悪いんだ。自業自得だな。」
「海堂くん厳しいね。」
今喋ったのは私と同じ一年の海堂薫くん。桃城くんとはしょっちゅう喧嘩してる。
辺りを見渡すと菊丸先輩と確か河村隆先輩(だったかな)がしょんぼりしていた。
「先輩方どうしたんですか?」
菊「あっ菜摘ちゃん、俺達スランプなんだにゃ。」
「練習上手くいかないんですか?」
菊「もうダメだにゃ!」
すると不二先輩がこっちに来た。
不「ほらタカさんラケットだよ。」
不二先輩が河村先輩にラケットを渡した。すると…
河「バーニング!!」
河村先輩が突然元気になった。菊丸先輩もそんな河村先輩を見て元気になったようだ。
菊「タカさんありがとにゃ。そろそろうるさいからもういいにゃ。」
そう言って菊丸先輩は河村先輩からラケットを取り上げた。
河「バーニン…ハア…」
「素の河村先輩のテンションは放置なんですね。」
そして休憩時間になった。
乾「さあ皆、今日も元気に一杯行こう!」
乾先輩が満面の笑みを浮かべて、いかにも不味そうな飲み物を持って来た。
「何ですかこれ?」
乾「部員達を思って俺が作る栄養ドリンクだ。その名も乾汁。」
大「部員達を思ってるなら美味しくしろ!!」
乾汁を飲んだ大石先輩が髪を逆立ててキレている。
菊「大石の汁ギレはいつ見ても面白いにゃ。」
辺りを見渡すと皆乾汁を飲んで気を失っている。
不「うん、美味しい。」
不二先輩だけは美味しいと言っている。
どうしよう?飲んでみようかなぁ。
菊「えっ?菜摘ちゃん飲むのかにゃ?」
「一応挑戦してみます。」
菊「偉いにゃ!一人じゃ心細いだろうから、せーので一緒に飲むにゃ。」
「ありがとうございます。」
菊「せーの!」
私は乾汁を飲んだ。あまりの不味さに気を失ってしまった。
菊「菜摘ちゃん大丈夫かにゃ!?」
不「英二、菜摘ちゃんは初めて飲んだんだからさすがに無理でしょ。」
しばらくして私は目を覚ました。
菜摘「はあ、不味かった!」
不「菜摘ちゃんは結構はっきり言うんだね。乾が落ち込んでるよ。」
「ごめんなさい。」
乾「まあいいさ。乾汁を飲んで正常でいるようになるには100年早い。」
一生無理ってことだな。
よく見てみるとテニス部の人達は結構個性豊かだな。