Melancholy of Managers

□8話
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菜摘の場合

手「よし、5分間休憩!」

桃「よっしゃあああ!」

菊「疲れたにゃー!」

「皆さん、お疲れ様!ドリンクどうぞ!」

菊「サンキュー!」

不「やっぱり菜摘ちゃんの作るドリンクは美味しいね。」

「マニュアル通りに作っているだけですけど、そう言われると嬉しいです!」

不「クス、ホント可愛いね。」

「えっ?からかわないください///」

時々不二先輩にはドキドキさせられるから心臓に悪いよ!

あっ、そういえばまだ越前くんがドリンク取りに来てないなぁ。渡しに行くか。

いたいた!

「越前くん、お疲れ様!ドリンクどうぞ!」

越「あざっす…」

受け取ってくれたけど、相変わらず愛想悪いなぁ。気まずいんですけど…

越「なかなか美味いっすよ。」

「ありがとう。」

越「そういえば初めて話しましたよね。名前何でしたっけ?」

「能登菜摘よ。覚えておいてね。」

越「了解っす。」

菊「おチビ〜!」

ドスッ

越「菊丸先輩、いきなり何ですか?」

菊「楽しそうだね。俺も仲間に入れてよ〜!」

越「いや、普通に話してただけですから。」

なんか菊丸先輩と越前くんって立場が逆に見える。

手「休憩終了!」

菊「えー、休憩短いにゃ!」

越「菊丸先輩、行きますよ。」

菊「待って、おチビ〜!」

本当にどっちが先輩でどっちが後輩かわかんないよ。

そして部活が終わった。

不「菜摘ちゃん、僕と一緒に帰らないか?」

「私なんかと一緒で良いんですか!?」

不「もちろんだよ。菜摘ちゃんは嫌なのかい?」

「そんな訳ないじゃないですか!」

不「クス、決まりだね。」

不二先輩の聞き方はいつもずるいよ。

こうして私は不二先輩と帰ることになった。

不「最近どうだい?」

「どうって…特に変わったことはないですよ。」

不「1年生の前で先輩らしさを発揮してる?」

「いいえ、私は年下とは上手く話せないんです。」

不「だと思ったよ。でも今日越前と話してたよね。」

「少しだけですよ。正直越前くんとの接し方がよく分かりませんし。」

不「まぁ、確かにとっつきにくいタイプだよね。でも悪い子ではないと思うから、時が経てば仲良くなれるんじゃない?」

「そうですよね。」

不(尤も僕よりは仲良くしてほしくないけどね。菜摘ちゃんは可愛いから、越前も狙っちゃうかもしれないし。)

私と話している最中に不二先輩がこんなことを考えていたなんて、私は知る由もなかった。
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