Melancholy of Managers

□9話
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菜摘の場合

私は図書委員だよ。只今仕事中なんだ。放課後だから勉強している人がいて、そこそこ混んでいるかな。ちなみに一緒に当番やっているのは越前くんなんだよね。正直2人きりだと、何話していいのか分からなくて気まずいけど、勉強している人がいて、静かにしないといけないから助かったなぁ。

乾「データがあと3%足りない…」

乾先輩は部活に参加せずに何をしているのだろう?部活の為のデータを取っているのかな?

手「菜摘、本の返却に来た。」

「はい、了解です!」

えっと、返却期限切れてる。手塚先輩が延滞するなんて意外だなぁ。

「手塚先輩、返却期限切れてます。」

手「ああ、すまない。忙しくて課題がなかなか終わらなくてな。」

「確かに手塚先輩はテニス部の部長と生徒会長を兼任していて忙しいですよね。今は図書の先生がいないので、私は見逃しますよ。」

手「そうか。だが、次からは気をつけよう。忙しいというのは言い訳にはならないからな。」

「さすが手塚先輩!真面目で良いですね。」

手「そ、そうか。では俺はこれで///」

「はい、またどうぞよろしくお願いします。」

越「ふーん、菜摘先輩って手塚部長と仲良いンスね。」

「そうかな?別に普通だと思うけど。」

越「だってあの人基本無表情で無口じゃん。」

あなたに言われたくないと思うよ。

「確かに堅い感じはするかな。でも思ったより緊張せずに話せるよ。越前くんは緊張するの?」

越「別に緊張なんてしないッス。」

ですよね。いつも堂々としてるし。

越「暇ッスね。」

「そうだね。」

不「そうかい。とりあえずこの本返却するね。」

不二先輩いつの間に!?

越「不二先輩、今は部活の時間ッスよ。なんで今なんですか?」

不「今まで委員会だったんだ。部活行く前に返さないとって思ったから来たんだ。」

「そうですか。えっ?呪術?」

不「この本とても面白かったよ。オススメ♪」

怖そうだなぁ。越前くんも顔が青ざめているし。

不「2人とも当番頑張ってね。じゃあ僕はこれで。」

「は、はい///」

越「…」

不二先輩は去り際に私に微笑んだけど、あんな風に微笑まれるとドキッとするなぁ///

越「はあ…」

越前くんは溜息吐きながら、倉庫へ行ってしまった。どうしたんだろう?

そして、しばらくして図書室を閉めて、部活へ行った。

菊「菜摘ちゃん、寂しかったにゃ!」

ぎゅー!

「菊丸先輩、く、苦しいです!」

菊「ごめんごめん、菜摘ちゃんは抱き心地が良いからついつい!」

えっ?なんか、すごく恥ずかしい///

越「菊丸先輩は子供なんすか?菜摘先輩が困ってるッス。」

菊「おチビに子供なんて言われたくないにゃ!」

申し訳ないけど、越前くんより菊丸先輩の方が子供っぽいと思う。

手「何をしている?さっさと練習に取りかかれ。」

菊「へいへい!」

越「はーい…」

あらら、怒られちゃったね。

「私も仕事に取りかかりますね。」

手「ああ、頼んだぞ。」

手塚先輩は私には怒らずに行っちゃった。

不「クス、手塚はやっぱり菜摘ちゃんに甘いね。」

不二先輩が突然現れた。

「女の子全員に優しくしているのではないでしょうか?」

不「確かに男子に対してよりは優しいけど。特に菜摘ちゃんには優しいかな。」

「まぁ、手塚先輩ってあまり女の子と接しているイメージないので、私が結構女の子の中では接している方だと思いますけど。」

不「はあ…そうだね。」

どうして不二先輩が溜息吐くんだろう?

手「不二、何をしている?さっさと来い!」

不「クス、呼ばれちゃった。じゃあ僕は行くね。」

「はい、練習頑張ってください!」

いつもの微笑んだ不二先輩に戻ったみたい。さっきの溜息が気になるけど、私が気にしてもしょうがないかな。

さて委員会の仕事に引き続き、マネージャーの仕事頑張るか!
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