小説1

□欲望
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「はっ・・・あぁっ」

蠢く二つの影をじっと見詰める。
赤い髪と、銀色の髪が交じり合う。

「ゃめっ・・・ろぉっ」

弱々しい細い手。
溜ったまま流れない涙。

「ふっ、あんたが泣いたとこで、社長様は構わないってさ」

カダージュの指がレノの蕾にぷつっと音を立てて入り込む。

「んぁっ」

「可愛い」

車椅子の足下に、レノの裸体が俯せに転がっている。

その顎を足であげて、視線を絡ませた。

「しゃ、ちょ」

レノの中にカダージュのものが入っていく。

「ぁっひあっああぁ」

「レノ」

「ぅあ…ぁ…ぃぃ」

歪む顔。
もっと。

「私を見ろ、レノ」

「社長の変態」

カダージュがくすくす笑う。

「私を見るんだレノ」

「あっあっあっ」

グチュグチュ

パンッパンッパンッ

「あぁっんあっあっ」

長い睫毛が揺れて、震えた声で私を呼ぶ。

「しゃちょ…ぁっしゃちょうっ」

赤い髪が流れて、レノは私の靴にちゅっと口付けた。

「はぁっあんた、レノ、締めすぎ…気持ちいっ」

「んふっぁ、ぁぁっ」

レノは喘ぎながら私を見上げ、

「ぁ、だめ、イク」

「ああぁッッッ」

私を見ながら一声啼いた。






私の心を掻き立てるのは、お前だけ。

レノ。

私のレノ。





end
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