小説1

□灰になるまで
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あんたを失うことは、俺にとって余りにも致命傷だ。


でも


あんたは俺が死のうが居なくなろうが、余り関係ないんだろう?


つまり


あんたにとっての俺ってのはその程度。


あんたと俺では対等になんか成れやしない。





【灰になるまで】






あんただけが欲しいんだ。


俺の望みが総て詰まったあんただけが。


愛しいレノ。


その赤い髪の隙間に指を絡ませるのを思い浮かべるだけで俺は、


堪らない幸福感に襲われるんだ。






 
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