小説1

□君ノ瞳ニ恋シテル
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「何ゆってんだ、と。手ぇ離せよ」

怪しい笑顔を貼り付けたままのカダージュ。
銀髪がなびいてレノの心に絡み付いてくるようだ。

「離せ?なんて口きくの。恋人同士なんだよ?ぼくら」

手を握る力が強くなる。

「恋人にそんな口きいちゃ駄目だよ…ぼくのレノ…」

「頭イカれてんのかお前。
あんたと恋人同士?丁重にお断りするぞ、と」

軽い口調で言い放てば、カダージュの目の色が変わり、突然脇腹に衝撃をくらった。

「ぅっ…」

倒れてくるレノを胸で抑え抱き締める。
その表情は恍惚としていて、何も見ていないようだった。

「大丈夫だよレノ…恋人になれるようにぼくが調教してあげるからね」

赤い髪に指を絡ませて遊ぶ。
意識が薄れていく中、カダージュの歪んだ口許だけが妙に鮮明に見えた。










薄暗い部屋。
安っぽいホテルの一室。
ピンクのカーテン。
少し大きなベット。
そこに眠るレノ。
レノの側に腰掛けるカダージュ。
薄く笑いレノの目が醒めるのを待っている。
はだけた白シャツを剥がし、現れた小さな突起を指で潰す。

「・・・・・ぅん・・・・」

微かに洩れた声。
予想以上に甘い声。

「可愛い・・・・」

手首をシーツで拘束し、ベットの柵に結ぶ。
細い手首によく似合ってる。
カダージュはご機嫌にまだ眠るレノをゆっくり暴いていく。
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