小説1

□うたかたの日々
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間違いを、犯してきたなら謝るから、神様、




どうかあいつを俺に返して下さい




俺は毎夜違う男に抱かれる。
そいつを「ザックス」と呼び、抱き締めてイク。
なぁザックス、あんた怒るか?と。
泣きもしない俺を。
他の男の腕の中の俺を。
怒れないよね、
だってあんた居ないんだもん。



俺を抱き締めてくれないザックスなんて嫌いだ、大嫌い―・・・・



そしてザックスは夢の中でも逢ってくれなくなった。


夢なんて見ない。
ただ目を瞑って暗闇の中、黒く包まれてほんの少しの安心感で眠る。
あんたの夢なんてもう見たくないよ。
朝起きる勇気がなくなってしまう。
二本の腕が彷徨っても、笑って引っ張ってくれる人はもう居ない。
あんた、よくこんな俺を置いて逝けたね。
ほんとに辛い。恨んでやる。
もう俺なんて忘れたか?
だから逢いにきてくれないのか?





毎日毎日俺は死に続ける。






似非の快楽にももう、限界がきていた。


こんなんじゃ誤魔化せない!!

もっと!!もっと強いものを!!

あいつを消せる、強い闇をっ!!!!






俺はどんどん駄目になっていった。



 
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