小説1

□うたかたの日々
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間違いを、犯してきたなら償うから、神様、



だからあいつを俺に返して下さい






俺の身体は自由が効かなくなってきた。
それでいい。
壊れてくれよ、もっともっと。



相棒は俺の腕の注射針の痕に気付いてるみたいだ。
最近俺を監視するように側に居る。
だからヤッてやった。
お前も汚れろルード。
汚い俺の中に突っ込んで喘げ。
イッて俺の中にバラ蒔いて。

不完全な性交。
意味のない、歪な。

今の俺には似合いのフレーズだろ?ザックス。

あんたが居ないとまともに呼吸も出来やしない。

死にたがりの生きたがり。

死にたくないよ
生きたくないよ

もうどっちでもいい。
死んでも生きても、あんたは居ない。





まるで意味がない日々は続く。





浮遊感とキツい香水。
クスリの匂いを掻き消す為の。

落ちるとこまで落ちてみよう。

底はどこだろうか。

まだまだ続く、奈落の壁。






底に叩き付けられたら、衝撃で死ねるかな?

誰も居ない暗闇で独り、あんたの名前を呼びながら。



 
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