小説1

□天の邪鬼
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くすくす笑うレノの髪を掬う。
それに口付け。

「あんたなんか赤頭じゃないか」

「うるせーなピヨ頭。性格同様ツンツンしてんじゃねーぞ、と」

髪を引っ張るクラウドの手に、自分の手を重ねる。

「うるさいな、少しは黙れ赤頭」

「お前の頭なんか黄色じゃねーかピヨピヨ」

「黙れ」

「ん…」

重なる口唇。

「…カシスの味がする」

「あんたの味だ赤頭」

「ばーか」







end
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